先日、「精神的または経済的に自立していない女性の多さに驚くこともある今日この頃」の記事に関する長文の感想をいただきました。ありがとうございます。
その内容をきっかけに、あらためて「女性の自立」について考えたことを書いてみます。
送ってくれたメールを読んだ感想は、率直に言って「文章がうますぎる」です。
本当にご自分で書かれたのかと疑い、「もしやAIが書いたのかな」と思ったほどでした。
もちろん本当に丁寧な方が書かれたのかもしれませんが、完璧に整った文章にはどこか人間らしい「癖」が欠けていることが多いのです。
本当に全部をご自分で書かれたなら、かなりの文才の持ち主だと思います。ここまで破綻せずに長文を書ける人は滅多にいません。
余談でした。
バブル世代と氷河期世代の女性の価値観の違いと自立
私の学年は就職超氷河期第一世代で、日本の失われた30年を先頭切って生きてきた年代です。
私が就職したあの当時、1歳違えば天国と地獄だったように、3歳違えば天国と地獄どころではないぐらい違いました。
3歳違う女性たちは「最後のバブル世代」で、女性でも就職には困らなかったでしょうし、悠々と自立ができていた世代です。
今でもバブル世代の人と私たち超氷河期世代の人とでは価値観が大きく違います。
ですが、やはり当時の価値観は「女は結婚するもの」「女は就職してもすぐに辞めて結婚するのが当たり前」「女は最終的には家庭に入るもの」という感じでした。
要は「男に養ってもらうのが当たり前だし、養ってもらってこそ女性」という感じがあったのは確かです。
その価値観の中で生きていていたバブル世代の女性は多くは「男に奢ってもらうのは当たり前でしょ!」「お金を持っていない男は男じゃない!」と、今でも言います。
つまり「男の価値は財力」という考えを持つ女性が日本には腐るほどいるのです。
「愛」より「お金」を選ばざるを得なかった時代
愛とお金なら、この年代の女性は間違いなくお金を取ります。
愛を取るのは、日本では25歳ぐらいまでの女性だと思います。
それはある意味、仕方がないことなのです。
55歳以上の女性が、男性社会の中で一人で生きていくことは並大抵ではなかった時代でしたし、それこそ良い会社に就職していたとしても、お金を持っている男と付き合ったり、結婚したりすることは女としてのステータスなのです。
お金持ちの男性は、どんな状況であれ手放せない貴重な存在なのです。
働いたことがない女性が、50歳を過ぎて働くのはほぼ無理で、旦那さんが病気になったとか旦那さんが死んだとかで、生活が苦しくなり働かざるを得なくなった女性でない限りは働きません。
そんな女性は、また頼る男性を探したりするので、結局は男性社会の構図からは抜け出せないのです。
今も続く「自立の難しさ」
今の若い世代でも経済的や精神的に自立できない女性が増えているので、日本はまだまだ女性が自立することが難しい状況なのです。
つまり、時代が変わっても「自立しにくい構造」自体はあまり変わっていないのです。
昔と違って、女性だけでなく男性も自立しにくくなっています。
男性に頼ってしか生きられない女性が日本ではまだ多いと覚えておいてください。
