ジェンダー問題はややこしい

マイメロ・ママの炎上騒ぎを、先ほど知った。

「男は〇〇」「女は〇〇」と決めつけるのは私も嫌い。
でも、実際はマイメロママの言ってることが現実として存在している。

例えば、

「男ってプライドを傷つけられるのが一番こたえるのよ」

今の若い男性はプライドを傷つけられても平気なのかもしれないけど、私の知ってる限り30代以上の男性のプライドを傷つけると大変なことになる。一生恨まれる場合もあるから要注意だ。

「女の敵は、いつだって女なのよ」

これもその通りだと思う。女性が本当の意味で社会で活躍できないのは、一部の女性が足を引っ張っているのは事実だと思う。これって真剣に仕事してる女性なら思ったことがあるんじゃないだろうか。

結局、マイメロママの商品はボツになったらしいけど、ボツになったのは良いと思う。

それより問題なのは、マイメロママの言葉がまだまだ現実に存在しているということ。

マイメロママの言葉を見えなくしても、現実にはプライドの高い男は多いし、女性の敵は女性であることも多い。

そう、言葉を消しても、実際は消えていないことが問題なのだ。根本解決にはなっていないことが問題だと思う。

会社でセクハラをすると、即刻クビになることも普通になってきた昨今、男女共にジェンダーに関する言動には気をつける人が多くなった。私も他人事ではない。

けど、言動に注意するようにはなったけど、心の中でどう考えているのかはわからない。

「女性の最大の幸せは結婚して子供を産むこと」と、10年前ぐらいに昔の男性上司から面談で言われたことがある。もちろん、私は未婚で子供も産んでいない。そのため上司からすると「かわいそうな女」と見えていたみたい。今は口が裂けても「女の幸せは結婚」とは言わないだろうけど、その上司の考えが変わったかというと変わっていない。言いたくても言えなくなっただけだ。それがジェンダー問題の最大の問題だと思う。

要は、ジェンダー問題を解決するには、その人が長年「これが正解!」と思って生きてきた思想を変えることが必要になる。これってなかなか時間がかかるよね。洗脳を解くことに近い。

「女の幸せは結婚だという考えの何がいけないのか」をどれだけ言葉で伝えても伝わらないだろう。頭では理解できても、本当の意味で納得することはできない。それは同じ体験をできないからだ。一回生まれ変わって、女性として生きたとしても難しいかもしれない。

だからジェンダー問題はややこしい。「見えなくすればOK」では問題は解決しない。あれだけジェンダー問題が盛んに議論されているアメリカでさえ、男尊女卑が酷い。人種差別も酷い。そのため、アメリカの分断はますます酷くなっている。見えなくするだけでは問題は解決しない。

ジェンダー問題は私が生きている間に解決することはないだろう。後、200〜300年先にはなんとかなってて欲しい。その時は、どんな風に人が生きているのか見てみたい。