インボイス制度と電子帳簿保存法の二重苦に喘ぐ個人事業主

とうとうインボイス制度が始まってしまった。

私も企業との取引はあるから「インボイスどうしよう!」とかなり悩んでいたけど、取引先の企業に確認してみると、簡易課税の会社だったり、一定以上の額の取引に達していない取引先にはインボイス登録を求めない会社だったりで、結局は免税事業者のままで大丈夫だった。

インボイスの話が出てから「消費税」について色々と話が出てきたけど、ストアカ講師もやっている税理士さんが「消費税をもらっている人は、消費者から預かっている税金を着服していることになります。それが益税です。」と何度も言っていた。

私自身が「本当に益税なのか?」と疑問に思い、色々と調べてみたら益税ではなかった。

元々消費税は「売上税」という名前で事業者に課せられた税金だったらしい。売上税なので、事業者の売り上げから経費を差し引いた「粗利益に対してかかる税金」。

でもそれだと利益がほとんどない事業者は、ない利益からさらに税金を納めることになり、事業が立ち行かなくなる。

そこで「じゃあ、売り上げが上がるように消費者に3%多く出させるので、上がった利益の中から税金を納めてね。」ということになり、名前が「売上税」から「消費税」に変更したらしいよ。

ということで「益税」ではないのですよ。名前のマジックに騙されてるんだな。

元々が事業者に課せられたよくわからない税金なんですよ。

税理士が「益税はもらったらいかん」と言っていたのに違和感を覚えた私が正解だった。

まともな税理士さんは「益税」なんて言ってない。そもそも利益に対して、なんで税金かけられにゃいかんのだ。

個人事業主や企業は、所得税や法人税払ってるやないか。と急に大阪弁。

それにしても、電子帳簿保存法もよくわからん。紙で保存する必要がなくなったのはええけど、データ無くなったらどないなるんや。

個人事業主になってから、どんどん変な制度や法律ができて、わけわからん。

ということで、「STOP!インボイス」に個人事業主として署名しておいた。

署名したところで、もう制度ははじまっているから、どうにもならないだろうけど、せめて第一弾の経過措置のままでいて欲しい。

なんか物価は上がるし、税金は上がるしで、個人事業主は生きにくいな。

と言っても、会社員には戻らないんだけどね。